筋トレと言っても、Nintendo Switchの「リングフィットアドベンチャー」でひたすら遊んでいるだけですが…
「筋トレをサボり始めました」でも触れましたが、2024年5月から毎食後の習慣化としてやっていた「リングフィットアドベンチャー」ですが、カロリーの上限は「99999.9kcal」、スキル回数の上限は「99999回」でした。
その後、最後の実績解除とばかりに、回数ではなく秒数で表示される「リングコン引っぱりキープ」に取り組み続けていました。
同じゲームで1年以上遊び続け、特に3周目の「エクストラフィットネス」をクリアし、達成すべきタスクを失ったゲームへの意欲の低下は著しく、続けていく気持ちを維持するのがギリギリの状態でした。
それでも「秒数の上限は本当に99999秒なんだろうか」という気持ちだけで、どうにかこうにか日々のリングフィットアドベンチャーに取り組んできました。そして、ついに「リングコン引っぱりキープ」の秒数のカウントは「99999秒」で止まってしまいました。
秒数の上限が分かった翌日からゲームへの意欲が猛烈に低下し、その頃から4日間遊んだら2日間サボる、3日間遊んだら4日間サボる、2日間遊んだら20日間サボるみたいな感じになりました。
とはいえ、リングフィットアドベンチャーから完全に離れたわけではなく、今でも雨の日はせっせとテレビの前で足踏みをしています。
では、雨の日以外は何をしているかというと、2024年5月にリングフィットアドベンチャーを始めたことでサボっていた朝食後、昼食後の散歩を再開して、1日約10km、毎月260km程度を歩いています。
散歩を始めたきっかけはポケモンgoだった
僕が食後の散歩を始めたのは2016年頃ですが、そのきっかけはポケモンgoでした。ポケモンgoは、歩いた距離でポケモンの進化に必要なアイテムが手に入り、「ふかそうち(孵化装置)」に入れた卵が孵化する仕組みでした。
僕は当時からちょい課金勢だったので、散歩を始めた当初は「ムゲンふかそうち」「ふかそうち」「しあわせたまご」を使いせっせと卵を孵化していました。
ポケモンgoでは野生で捕まえるポケモンよりも卵から産まれたポケモンは強い傾向があります。そのため、1人でジム戦やレイドバトルをすることが多かった僕は少しでも強いポケモンを手に入れたいという考えがありました。
また、「食後の散歩を続けなきゃいけない」というADHDが持つ特定のことに固執する特性も相まって、雨の日、暑い日はしっかりとサボっていましたが、2016年から2024年まで、ほぼ毎日7kmから10km程度の散歩を続けていました。
その一方で、僕は整理の条件設定が苦手なため、アイテムやポケモンの整理ができず溜め込む癖があります。特に、少しでも強いポケモン、見た目がかわいいポケモンを博士に送ることをためらいがちになります。
せっせと散歩をして、散歩中もポケモンを捕まえ続けると月に3000匹程度のポケモンを捕まえていました。そこから強いポケモンだけを残しても月に30匹以上の手放せないポケモンが増え続けます。
整理できない僕はその状況をちょい課金で「ボックス」を拡張し続けることで対応していましたが、終わりの見えないこの作業に少しずつ疲れを感じていました。
途中から「ふかそうち」は使わずに、「ムゲンふかそうち」だけを使うようにしたり、孵化をサボったりしましたが、それでも、これまでに2800個以上の卵を孵化しました。
「ついアイテムを溜め込んでしまう」や「ADHDの僕とあつ森と過集中」では、このあたりの気持ちを少し掘り下げて触れていますので、もしお時間が許すのであれば、ご一読いただけると幸いです。
そして、常に満杯に近い状態だった「ボックス」と「バッグ」の拡張から逃げたいと思っていた矢先に出会ったのが「リングフィットアドベンチャー」でした。
自由に過ごしている
個人事業主だからといって、何もかもが自由というわけではありませんが、会社員のように出社時間や始業時間があるわけではありません。
そのため、7時に起きる日もあれば、9時に起きる日もあります。8時30分から仕事を始める日もあれば、10時30分から仕事を始める日もあります。12時30分に昼食を食べる日もあれば、16時に昼食を食べる日もあります。
そして、僕の中のルールとして、朝食を食べたら、昼食を食べたら、食後30分以内に散歩に行くという自分なりのルールがありました。
会社員であれば、12時に昼食を食べ、食後に30分の散歩に行くというルールが組み立てやすいかもしれませんが、毎日、12時から16時の間に昼食を食べる程度のルールで過ごしている僕にとって散歩に行く時間はまちまちです。
14時に昼食を食べた場合、14時30分頃には散歩に出発しますが、当然、クライアントさんは、13時から午後の仕事をしているだろうからと考えて、僕の携帯電話に電話がかかってきます。
クライアントさんには「今、ちょっと外出中で…」と伝え、帰宅次第、折り返すと伝えますが、それにより散歩の間、僕の脳内では「どんな話だろう…帰ったら電話をしなきゃ…」ということで、脳内が一杯になり、少しでも早く帰ろうと早足になります。
散歩に行かなきゃいいのでは?
食後の散歩はあくまでも、座り続ける生活を防ぐ日々の努力義務程度のものです。
しかし、ADHDの特性によって、日々積み上げられる歩行距離と歩数という数値化への強いこだわりと、日々のルーティンとして組み込まれた散歩は僕のなかで、もはや義務と化しています。
食後は一刻も早く散歩に行かないと、僕の脳内は碇シンジ君のように「散歩に!行かなきゃダメだ!行かなきゃダメだ!行かなきゃダメだ!」という圧迫で埋め尽くされかねません。
傍目には自分で決めたルールから逃げられなくなっているようにも見えますが、「散歩に行かなきゃいけない」という固執を解放するには、どうしても散歩に行かなきゃいけません。
基本ルールとタスクがせめぎ合っている
僕が持つADHDは「コップは右側に置く」「青色の皿を使う」というようなルールは強要しませんが、それでも僕が自分で決めたのか、ADHDに押し付けられているのか分からない様々なルールやタスクを守りながら生きています。
日々の生活の中で「昼食後に散歩に行く」「帰宅後にデザイン案を制作する」という基本ルールがあり、散歩中に電話がかかってくると「帰宅したら電話をしなきゃいけない」というタスクが差し込まれます。
突発的な予定の差し込みや対応が嫌というわけではありませんが、僕にとって毎朝決めている「今日の流れ」を守るという目標があり、「今日の流れ」の間に差し込まれる予定外のタスクは早急に取り除く必要があります。
そのため、散歩中に電話がかかってくると「散歩をしなきゃいけない」という気持ちと、「散歩に行くと帰宅するまで何もできない」という不安が、常に脳内にあるような感覚です。
そういう意味では、リングフィットアドベンチャーは、雨の日でも運動ができ、リングフィットアドベンチャーで遊んでいる最中に電話がかかってきても、すぐにPCの前に行ける、制作作業に戻れるという点は、個人事業主にとっても、ADHDにとっても利点しかないように感じていました。
最初の数ヶ月は順調だった
リングフィットアドベンチャーで遊び始めて、最初の数ヶ月は比較的順調でした。体重は減るわけではありませんでしたが、かといって増えるわけでもありませんでした。ただ、それまでぷにぷにだったお腹や二の腕は少しだけ引き締まりました。
また、リングフィットアドベンチャーのおかげなのか、地区の清掃ボランティアで海岸清掃や草刈りの手伝いに行っても、翌日にまるでロボットのような動きになる筋肉痛に悩まされることも減りました。
リングフィットアドベンチャーのゲーム内の全てのタスクをクリアしてゲームに飽きつつあったとはいえ、個人事業主にとっても、ADHDにとっても、メリットしかなかったはずなのに、2025年9月時点では「もう止めたいけど、これまでのサンクコストがもったいないから止められない」みたいな気持ちが常にどこかにありました。
なんとなく散歩を再開した
そんな状況の中で、ADHDの衝動性の影響なのか、2025年11月に思い立ったように、1年半ぶりに散歩を再開しました。
今回の散歩では散歩中にポケモンgoは起動していません。
定期的に発生するイベント、特別なポケモン、博士に送るのをためらう特別なポケモンや色違いのポケモンの存在などが理由にあったかもしれませんが、ポケモンgoは2023年頃からほとんど遊ばなくなっていました。
今回は「数値化へのこだわり」を行動動機にして、散歩前に「Google Fit」で「ウォーキングを開始」を押して、帰宅後に「停止」を押す以外は、スマートフォンもあまり触らずに黙々と歩いています。
駐車場の片隅や路肩に止まる自動販売機の商品補充車やトラックを見ながら「きっと自分も含めて、特に意識をすることはないけど、みんなそれぞれに役割を持って過ごしているんだろうなぁ」なんてことを考えながら歩いています。
きっとトラックの運転手さんからも「あいつ毎日、同じような時間にTシャツで散歩をしているけど暇か?無職か?」と思われている気がします。
最後に
日々の散歩で見かける同じナンバープレートの業務車に勝手に思いを重ねたり、鳥の鳴き声や路肩に咲く花々によって季節を感じることは、実はすごく大切なことだったのではないかと考えています。
2024年5月から2025年11月までの自宅でリングフィットアドベンチャーに取り組んでいた期間は、今思うと外出の機会が限りなく減っていたようにも感じています。
今では、弱い雨の日なら傘をさして散歩にいきます。傘に当たる雨音や、雨の匂いを楽しんでいます。
そして、海がない奈良県出身者として散歩中に海が見えるだけで「QOL」は高まるし、水平線の向こうに見える国東半島を眺めながら、「漁師のご老体の船であそこまで行ったら何時間ぐらいかかるだろう」と妄想しています。
ちなみに先日、長年のこの疑問を漁師のご老体に聞いてみたところ、「わしは他人を乗せる免許を持っていないのでヒロさんは乗せられないけど、連れていけるとしたら4時間はかかるぞ。あと、オンボロ小舟だから多分死ぬけどな!」と大笑いで教えてくれました。
僕が書く拙いブログが、いつの日か、僕にとっての「孤独な散歩者の夢想」のようなものになると願いつつ…









