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「趣味は映画鑑賞です」と言えるほど、これまでに映画を観てきたわけではありませんが、好きな映画と聞かれると、パッと思いつくのは「ガタカ」「ゲーム」「ダークシティ」「13F」「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」、そして「ターミネーター(T1)」「ターミネーター2(T2)」です。
特に、子供の頃から「T1」「T2」は何回も何回も繰り返し観てきました。今は手元にありませんが両親が捨てていなければ、ビデオテープ(VHS)やDVDが僕の実家の本棚に並んでいるはずです。
「ターミネーター」シリーズは「スター・ウォーズ」シリーズと同じようにドラマや小説、ゲームなどが展開して世界観を広げていますが、僕はそれらに触れずにやってきました。
余談ですが、過去にスター・ウォーズでは、Nintendo 64の「スター・ウォーズ 帝国の影」で遊んだことがありますが、突然現れる敵にしっかり狙って撃つのが苦手な僕は、「第1章 ホスの戦い」しか遊べない状態でした。ゲームが上手じゃないと広がる世界観すら理解できないなんて…
今回の考察はスピンオフ作品などには触れずに映画限定です。それでは、寝ようとした瞬間に突然始まるWikipediaやニコニコ大百科を読み漁るような「ターミネーター考察」をやってみたいと思います。
なお、このブログを書くにあたり、新三部作になろうとしてなれなかった「ターミネーター4(T4)」を観直し、「続編が作られなかったターミネーターなんて…」とこれまでに観たことがなかった「ターミネーター:新起動/ジェニシス(ジェニシス)」「ターミネーター:ニュー・フェイト(ニュー・フェイト)」を鑑賞しました。
「ジェニシス」を初鑑賞
「ジェニシス」では映画の冒頭から激しいアクションの連続でした。冒頭から勝利を確信した人類側が総攻撃を仕掛けて、ついにスカイネット側の戦闘兵器の動きが止まり、タイムマシンに到達します。そして、カイル・リースを1984年に送り込みます。
1984年に到着後も、カイル・リースの到着を待っていたかのように突然「T-1000」が襲い掛かり、そうこうしているうちに、車が突っ込んできます。僕はいまいち状況が掴めないまますでに数十分が過ぎていました。
ただ、なぜか画面がずっと暗いのです。夜のシーンの連続だからと言えばそれまでなのですが、延々と暗いシーンが続きます。
多分、明るい場所で撮影すると2015年に1984年を作り込む必要があるため、夜だったり、地下だったりと誤魔化しやすい場面が選ばれたのかもしれませんが、「やっと画面が明るくなった。やっと一息つける」となるまで、状況の説明が一切ない印象がありました。
カイル・リースが1984年に転送されて、1984年から再び2017年に転送されて、「リージョン」の起動を止めるまでに映画内で進む時間は、カイル・リースたちにとっては2日程度のようなので、それも相まってとにかく慌ただしい映画という印象でした。
「ニュー・フェイト」を初鑑賞
2019年公開の映画とあって、CGなどの表現は非常に綺麗でした。「ジェニシス」と同様に、映画冒頭から激しいアクションの連続ですが、画面は明るく見やすいため、「今何が起きてるの?」という感覚はありませんでした。
映画冒頭でジョン・コナーの暗殺に成功した「T-800」が再登場するまでの1時間ぐらいは「女性の3人旅」が物語の主軸になっていることが印象的でした。
「T2」では「T-800」のCPUは「読み取りモード」になっていたと記憶していますが、「ニュー・フェイト」の「T-800」のCPUは「読み取りモード」だった可能性が高いですが、それでも、その後の経験や人間の模倣を経て、自我や愛情のようなものが芽生えて、しかもAIへの敵対心まで持っているように感じました。
ジョン・コナーの暗殺後、スカイネットから新たな指示があるわけでもなく、膨大な計算能力を持て余す日々を過ごしていたために、そのような結果になったのかもしれませんが、「ニュー・フェイト」の「T-800」は冷酷な殺人ロボットというよりも、演技をするアーノルド・シュワルツェネッガーを観ているような錯覚さえありました。
「ジェニシス」も、「ニュー・フェイト」も、ポップコーンムービーとしては良作だと思いますが、どちらが好きかと聞かれたら、僕個人としては「ニュー・フェイト」のほうが画面が明るくて観やすかったです。
ジョン・コナーにエンタープライズ号がちらつく
これは完全に余談なのですが、ジョン・コナーを演じたジェイソン・クラークには何の罪もないのですが、「ジェニシス」でジョン・コナーが登場するたびに、僕の脳内では「新スター・トレック」に登場するマイルズ・オブライエンがちらついていました。
ジェイソン・クラークと、「新スター・トレック」に登場するマイルズ・オブライエンを演じたコルム・ミーニイが、僕にはどことなく似ているように感じてしまうのです。並べて見るとそんなに似ていないはずなのに…
しかも、「ジェニシス」には1984年に転送されたカイル・リースがイ・ビョンホンが演じる「T-1000」に襲撃されるシーンに登場する新人の警察官としてオブライエンが登場します。といっても、J・K・シモンズが演じており、「新スター・トレック」とは何の関係もありませんが。
オブライエン刑事は「T-1000」の襲撃をきっかけにタイムトラベルやターミネーターの存在に気がつき、捜査を行っているようで、主人公たちの窮地を助けています。そのため、「ジェニシス」の続編が製作された場合は、狂言回しとしての役割を持つ存在だったのではないかと感じています。
T2以降は液体金属しか出てこない
「T2」以降は、敵対側には「T3」の「T-X」を含めて、「T-1000」「REV-9」と液体金属タイプのターミネーターばかり登場します。
状況に応じて見た目を変えられるキャラクターは、上映時間という制約があるなかで、便利な存在なのかもしれません。しかし、それが映画に違うつまらなさをもたらすように感じています。
アーノルド・シュワルツェネッガーが演じる「T-800」「T-850」は金属製の骨格を持ち、映画が終盤に向かうほど、骨格を覆う肌が傷付き、片腕がもぎ取られ、見た目にもダメージの蓄積が分かりやすく、満身創痍であることが分かります。
その一方で、「T-1000」の不気味さは、ロバート・パトリックの演技力もさることながら、激しい銃撃を受けても、落下をしても、押しつぶされても、一瞬でぬるっと元通りになるため、見た目にもダメージの蓄積が分かりにくかったことで「こんな相手にどうやって勝つんだろう」という観客側の不安を増幅させていた気がします。
だからこそ、「ターミネーター2 特別編(1993)」では、映画終盤の製鉄所のシーンで「T-1000」が複製の不具合の演出により「ダメージが蓄積している!倒せるかもしれない!」と希望が持てたのではないかと感じています。
「ニュー・フェイト」の続編が製作された場合、どんな内容になっていたのか想像もできませんが、「T2」のパターンに倣うなら「リージョン」は、新たに「REV-10」を過去に送り込んでくるかもしれません。そうなると抵抗軍は「REV-9」を送り込むことになるでしょう。2体のダメージの蓄積が分からないターミネーターの殴り合いを観るのは想像しただけで胸焼けしそうです。
「ジェニシス」では、液体金属という設定から離れようとしたのか、「T-3000」は液体金属ではなく全身が粒子状ナノマシンで構成されています。
しかし、「T-X」が粒子加速器の強い磁場に引き付けられ身動きが取れなくなったように、「T-3000」もMRIから発生する磁場によって身動きが取れなくなっていたので、今のところ世界を救えそうな最強の武器は「MRI」なのかもしれません。
描かれなかった前日譚への期待
大人になると「スカイネットがサラ・コナーを暗殺しようとしなければジョン・コナーは生まれなかったのでは?」「狙うならサラ・コナーではなく、サラ・コナーの祖父母あたりでは?」とずるいことを考えてしまいますが、「T2」は映画の終わらせ方としては完璧だったとは感じています。
だからこそ、僕はうまくいけば「マトリックス」と「アニマトリックス」のような関係性になれたかもしれない、「T4」に期待していました。むしろ、「T2」の続編よりも人類とスカイネットがどのような経緯で争い始めたかの前日譚に興味がありました。
また、「T-800」「T-1000」のような「Tシリーズ」ではなく、人間の捕獲用に開発された「ハーヴェスター」「モトターミネーター」など、機械的でありながらどことなく有機的なアートワークも魅力的でした。
そういう意味で、「T4」を製作したハルシオン・ホールディング・グループ(ハルシオン・カンパニー)が2009年8月に破産法の適用を申請したことで、「T5」「T6」の製作が不透明になったことはそれなりにショックでした。
人類の敵はスカイネットのままであって欲しかった
「ジェニシス」でも「ニュー・フェイト」でも「スカイネット」は登場しません。セリフのなかには登場しますが、人類が戦う相手ではなくなっています。
「ジェニシス」では、サイバーダイン社が開発したことに変わりはありませんが、スカイネットからAIシステム「ジェニシス」が人類の敵になり、「ニュー・フェイト」では、「リージョン」がその相手です。
ターミネーターの世界は「どんなに未来が変わっても人類とAIは争い合う結果になる」という因果律から抜け出せないのかもしれませんが、そうであったとしても、常に戦う相手は超進化を続ける「スカイネット」であって欲しかったと感じました。
きっと、そのほうが映画の内容がどんなに荒唐無稽だったとしても、思い出補正も相まって、もう少しだけ感情移入できた気がしています。
製作陣がどんなことを考えていたかを僕が知ることは不可能ですが、ジョン・コナーがスカイネットの誕生や「審判の日」を食い止めたにもかかわらず、ジェニシスやリージョンが登場するのは、どう足掻いてもAIによる「審判の日」を自ら招いてしまう人間への強烈な皮肉のようにも思えます。
2019年当時はまだ夢物語だった「AI」が、今では冷蔵庫のなかにあるものを伝えると、夕食のメニューを提案してくれるようになりました。
イランやウクライナでは攻撃対象の優先順位の決定などでAIが使われているとされています。私たちが効率化を求めすぎた先に「何」が待っているのか、そんなことに思いを馳せる「ターミネーター考察」になりました。
最後に
このブログを書くにあたり、あれこれと調べている際に「ターミネーター0」というアニメ作品があることを知りました。この作品はシーズン1から3にかけて「審判の日」が描かれる予定だったようですが、2026年2月にシーズン1以降の製作の中止が決定したそうです。
人類の終わりをもたらす「ターミネーター」の続編の製作を「Terminate(ターミネイト)」しているのは一体「何」なのでしょうか。
え?「T3」ですか?「T3」は面白かったですよ…僕が好きな「トゥルーライズ」には負けますけど。
タタンタンタタン…タタンタンタタン…
記事内に映画、漫画、ゲームなどのネタバレが含まれる可能性があります。






