筋トレと言っても、Nintendo Switchの「リングフィットアドベンチャー」で遊んでいるだけですが…
リングフィットアドベンチャーは2024年5月から遊び始めましたが、サボったり、キャンプなどの外出で遊べなかった日もあり、開始日から1年を少し過ぎた、2025年7月にゲーム内のプレイ日数が365日(1周年)になり、9月頃に400日を達成しました。

正直、リングフィットアドベンチャーに飽きを感じていましたが、「全てのアイテムを99個にする」と無理やりに目標を設定して、惰性で続けてきました。しかし、それでも「飽き」が強くなり、2025年11月から久しぶりに散歩を再開しました。
「あらゆるものが数値化されていく」でも触れましたが、自分の気持ちとしては、一時的にでもリングフィットアドベンチャーから離れたいのに、これまでゲームに注ぎ込んだサンクコスト(埋没費用)により、止めようと思っても簡単には止められない状況からどうやって抜け出すかを考えていました。
しかし、自分でも予想外のタイミングでADHD特有の衝動性が発動して、あんなにも毎日のように遊んでいたゲームを止めて、あっさりと散歩を再開できたことで、以前には感じていなかった発見がありました。
散歩を始めたきっかけ
僕が散歩を始めたのは2016年頃でした。
当時、在宅の個人事業主として、自宅から1歩も出ずにPCの前に座り続ける、なんとも言えない不健康な生活に危機感を覚えており、そんなタイミングで「ポケモンgo」のサービスが開始され、「ポケモンを捕まえる」「卵を孵化させる」をきっかけに散歩を開始しました。
ただ、結論から言うとこの行動動機は失敗でした。日々、増え続けるポケモンの整理が苦痛になり、整理と子供たちとのポケモンの交換、「ポケモンボックス」を拡張することで凌いできましたが、それも次第に面倒になり、ポケモンgoで遊ばなくなりました。
ただ、「在宅の個人事業主がする毎朝の出社ルーティン」でも触れたように、ポケモンを捕まえるために始めた毎朝の散歩が結果として、僕にとっての「出社」の儀式のような性質を帯び始めたことで散歩だけは続けていました。
とはいえ、ただ歩くだけの散歩を10年近くもやっていると、さすがに飽き始めていた頃に、自分の好きなタイミングで手軽に運動ができるゲームがたまたま手元にあったことで、一旦、散歩をやめて、リングフィットアドベンチャーで遊ぶようになりました。
自宅でできる運動は個人事業主には都合が良かった
散歩中にクライアントさんから電話がかかってきても、帰宅後に折り返すというある意味で二度手間が発生します。
しかし、自宅での運動なら、運動中にクライアントさんから電話がかかってきても、すぐに中断をしてPCの前に戻れるという利点があります。
また、散歩は天気に左右されますが、散歩に飽きを感じていた頃は、どことなく雨や風の強い日が待ち遠しく感じるようになっていた気がします。しかし、自宅での運動であれば、雨や風が強い日、夜間でも関係ありません。
そして、2024年5月から、毎食後にせっせとリングフィットアドベンチャーで遊ぶようになり、2025年11月までの約1年半、ほぼ休みなく遊び続けました。
ただ、振り返ってみると、2024年5月から2025年11月までの約1年半は、極端に外出が少なくなっていたような気がしています。
自分の都合が良い時に運動ができる危険性
以前の散歩ではスマートフォンを触ることもなく黙々と歩いていましたが、散歩中に出会う方々との何気ない挨拶は、ともすれば、孤立しがちな在宅の個人事業主の僕にとって、社会との接点として機能していたのかもしれません。
また、日光を浴び、四季折々の花々やその香り、鳥の鳴き声、波の音に触れることで、季節感覚や曜日感覚を維持していたのかもしれません。
しかし、自宅での運動によって、何気ない挨拶や五感への刺激が極端に減ったことで、意図せず僕の孤立感を高め、情緒に何かしらの影響があった可能性は否定できません。
偶然にも、散歩を再開したことで、以前の散歩中には全く意識をしていなかったことに気がつけたような気がしています。
姿を見かけなくなった方がいる
散歩を再開して、最初に実感したのは、1年半前に毎朝「おはようございます」と挨拶をしていた何組かのご夫婦や、何人かのご老体の姿を見かけなくなったことです。
彼らとは、以前からの知り合いというわけではなく、互いにどこで暮らしているかも知らず、ただ毎朝、すれ違う際に「おはようございます」と言い合うだけの関係性でした。
しかし、そんな関係性でも、挨拶を交わしていた方の姿が見えなくなると、なんとなく心配になるものです。
もしかすると、僕がリングフィットアドベンチャーで遊んでいたこの1年半、僕が姿を見せなくなったことで、何人かの方にご心配いただいていたのかもしれません。
散歩を再開して感じた発見
以前は歩く速度が速すぎた
リングフィットアドベンチャーを始める前の散歩は、歩く速度が日本一速いと言われる関西人のアイデンティティが邪魔をしていて、自分が思っているよりも早足だった気がします。また、朝食後に8km、昼食後に4km程度を歩いていました。
散歩を始めた当初は「朝食後に4kmを歩く」という軽い目標だった気がしますが、日々の散歩に慣れ、徐々に「少しでも速く、少しでも多く歩いたほうが身体に良い気がする」と考えるようになったのかもしれません。
また、そもそもの散歩を始める動機になった、ポケモンgoで、1週間で50km歩くと少しレアなポケモンが生まれる卵がもらえるというウィークリータスクの達成が目的になっていたようにも感じています。
当時の僕の散歩時の歩行速度は分かりませんが、8kmを1時間15分ほどで歩いていました。毎朝、早足で1時間の運動をしていたことで、帰宅時にはすでに疲れており、なかなか制作作業に集中できなかったのではないか…今さらながらそんなことを感じています。
現在は時速5.5km程度の速度で歩いています。
散歩は思っていたよりカロリーを消費していた
リングフィットアドベンチャーで遊び始めた際に、毎食後の1回のプレイでの消費カロリーを70kcal、1日に210kcal以上の消費を目標に遊んでいました。
Google Fitでの計測によると、僕が散歩で4.5kmを歩いた場合の消費カロリーは約230kcalのようですが、毎日、朝食後と昼食後に散歩をしていたため、散歩だけで約460kcalを消費していた計算になります。
消費カロリーだけで比較できないと思いますが、結果として、日々の散歩はリングフィットアドベンチャーの2倍以上のカロリーを消費していたことになります。
また、散歩は有酸素運動ですが、リングフィットアドベンチャーは基本的に無酸素運動のため、身体にかかる負荷が大きくなり、また、毎食後、1日3回、ほぼ休まずに遊んでいたため、「身体はそれなりに疲れているはず」と考えていました。
しかし、散歩を再開してからのほうが、どことなく寝つきがよくなった感覚があるため、長期的に考えるなら、リングコンやゲーム機がなくても、いつでもどこでも始められる散歩のほうが良いのかもしれません。
メモが取りやすい
僕は思いついた考えやアイディアをすぐにスマートフォンのメモアプリに保存する癖がありますが、リングフィットアドベンチャーで遊んでいるときは、両手でリングコンを持っているため、メモを取るためには、一時的にゲームを中断する必要があります。
散歩は両手がふさがっていないため、スマートフォンを操作することができます。体を動かすことを中断せずにメモを取ることができるのは、思っていた以上に便利でした。
なお、結果として、散歩中のスマートフォンの操作は「歩きスマホ」になります。僕の散歩コースは人がほとんど歩いていない公園内や土手のため、そこまで危険性はありませんが、それでも周囲の様子には注意を払っています。
同じコースを歩いているようで日々変化があった

ゲームを継続するための自分なりの目標として「全てのアイテムを99個にする」を掲げていましたが、ゲーム内での実績解除は全て終わった状態でした。それでも、ステージに出現するコインを吸い込んだり、木箱を破壊したり、敵を倒したりと、ついついゲームとしての遊び方に意識が向きがちでした。
「ここでコインが出現する」「ここで魚が飛び出す」「ここでシカが飛び出してくる」など、ステージのパターンはほぼ暗記した状態になっており、リングフィットアドベンチャーに新しい刺激はない状態でした。
以前の散歩では、毎日、特に変化がない同じコースを延々と歩いているだけのように感じていましたが、再開した今は、秋はナンキンハゼの白い実やマガモやトモエガモが飛び交う様子、春は色鮮やかな姫金魚草やハマヒルガオ、マツバウンラン、甲高いキジの鳴き声など、季節によって見られる花々や聞こえてくる鳥の鳴き声を楽しんでいます。
また、「僕がテレパシーを使えたなら…」でも触れましたが、ADHDの症状により僕の脳内では「思考の多動性」とも言えるような、様々な考えが浮かんでは消えていく現象が繰り返されています。
散歩中は咲いている花に目を落としたり、鳥の鳴き声が聞こえてきたらキョロキョロしています。傍から見ると、真面目に散歩をしていないように見えるかもしれませんが、キョロキョロすることで、ADHDの思考の多動を抑えて、歩くことに集中できているようにも感じています。
最後に
散歩を始めたからといって数値化の呪縛から逃れたわけではありません。僕の日々の歩行距離はGoogle Fitに蓄積され、Google Fitからポケモンgoに引き渡され、日々、数字が積み上げられています。
散歩を再開し、毎日10km程度歩くようになったことが影響しているのか、はたまた、日々の筋トレをサボり始めたことで、生活に最低限必要な筋肉が落ちただけなのかは分かりませんが、ほんの少しだけ体重が減りました。
散歩を再開したことで、散歩の楽しみ方に気がついた今は、日々の運動は散歩を中心に、雨や風が強い日は自宅でリングフィットアドベンチャーをするなど、互いのいいとこ取りをしながら、緩やかに健康が維持できれば良いなと考えています。










