僕が暮らす山口県山口市阿知須は山口県山口市の西側に位置し、山口県宇部市と隣接しています。

かつては山口県吉敷郡阿知須町として存在していましたが、2005年10月1日の「平成の大合併」とも呼ばれる政府主導で行われた市町村合併によって、小郡町、秋穂町、徳地町などとともに山口市に合併されました。

僕自身は奈良県出身のため、山口県に特に思い入れはなかったものの、山口県出身の妻や2009年に誕生した長男の生活環境などを考え、また、妻の母に「山口県に引っ越ししたら仕事がなくても半年は食べさせてあげる」と言われ「無職でも!食べせてもらえるなら!行っちゃう!行っちゃう!」と軽い気持ちで阿知須に引っ越しをしました。

実際に暮らしてみると、偶然にも何かと便利な場所だったことに気が付きました。

子育てがしやすく、都市圏に行きやすい立地

まず、阿知須地域から新山口駅、宇部空港まで車で約20分程度と、都市部への移動が比較的容易な立地になっています。

これにより、都市部への移動が他の地域よりも便利で、特に、僕はWebサイト制作業務を専門とする個人事業主で、クライアントさんが関西圏にもおり、打ち合わせなどで大阪に行くことが多くて大変便利でした。

阿知須にある山口きらら博記念公園は広大な芝生広場、アスレチック施設があり、週末は家族連れで賑わっています。また、公園内や多目的ドームでは、定期的に様々なイベントが実施されています。子供が小さいうちは週末のお出かけには何かと便利な公園です。

また、2013年からは中国地方最大規模の野外音楽イベント「WILD BUNCH FEST.」の開催地にもなっています。

阿知須では、JR西日本の宇部線、宇部市営バスが運行されており、新山口駅方面、宇部新川駅方面への移動が可能ですが、地方都市の例に漏れず、山口県は車社会を前提とした街づくりになっているため、公共交通機関だけでは日常生活が難しく、自家用車は必須になります。

必要なものはそれなりに揃っている

近隣にはスーパーマーケット、ホームセンター、薬局、コンビニ、病院、個人医院、比較的大きな公園などが複数あり、生活での不便はあまり感じません。また、山口市役所までは遠いですが、阿知須内には山口市阿知須総合支所があり、様々な手続きが可能です。2022年5月6日から新しい庁舎での供用開始となりました。

また、人口9,000人程度の地区ですが、

など、地域活性のための行事もいくつかあります。
特に毎年5月、6月に行われる「阿知須浦まつり」は山口県内でも早い花火大会として多くの人が観覧に訪れます。

田舎暮らし特有の面倒くささはある

2024年で山口県で暮らすようになって15年目になりますが、10年以上、同じ場所で過ごすと、それなりに愛着も芽生え、気を許す知人、友人も少なからずできました。

ただ、田舎暮らしでは、盆踊りや祭りなど地区の行事の手伝い、地区内の清掃活動など「お金」にならない仕事が多く発生します。

引越し直後は嫌々参加していた地区の行事や清掃活動も、その場所で出会うご老体と仲良くなり、次第に話す人が増えてきました。15年が経過しても草刈りや清掃活動に参加するのは嫌ですが、引っ越し直後から、何かとお世話になっていたご老体がどんどん亡くなっていく時期に突入し、自助、共助で支えあう地区の将来を考え、かつて存在したらしい「壮年会」という名の互いの暇なタイミングで地区の草刈りなどを担当する組織の再結成も準備しています。

地方への移住を考える

大阪府から山口県に引っ越しをして、それなりに大変な経験も多く、「田舎は生活が楽だから、みんな、地方に移住すればいいよ!」と気軽に言えませんが、僕が2009年に山口県に引っ越しをしてきた頃は、自治体には「地方創生」「地方移住」なんて様子は微塵もありませんでしたが、現在はかなり手厚い支援があるようです。

そういうのも含めて検討されるのはアリかなと思います。

最後に

検索サイトで「あじす」と検索しようとすると検索候補に「アジス・アベバ(アディスアベバ)」と表示されることがありますが、アジス・アベバは東アフリカに位置するエチオピアの首都です。2023年時点での「アジス・アベバ」の人口は400万人弱とされており、人口の増加が著しく、阿知須とは比べ物にならないアフリカ大陸を代表する大都市です。

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