ブログは見返さないほうが良いのかも」でも書きましたが、僕がブログを書き始めた理由の1つに、数年後の僕の考えや気持ちがどの程度、変容したかを比較できるように、現在の自分自身の考えや気持ちを視覚化する目的がありました。

そのため、Webサイトの閲覧数の増加を狙ってブログを書いているわけではありませんが、そうであっても、人間には本音と建前があり「ブログを書き続けていれば自ずとWebサイトの閲覧数は増えてくるのではないか」と淡い期待を抱いていました。

そして、2024年8月から黙々とブログを書き始めて約10カ月が経過しましたが、予想通りにWebサイトの閲覧数が増えることはありませんでした。

「Webサイトの制作をしているのだからそんな事も知らないのか」と言われそうですが、僕は2004年から仕事としてWebサイトの制作をしており、制作ができるのだから運営の真似事ぐらいはできるのではないかと、考えていた油断が大きく影響していました。

Webサイトの制作と運営は全く違う

そして、そんな油断は2019年からオンラインショップの運営を始めたことや、毎週ブログの更新を始めるようになったことで、Webサイトを運営するスキルは全く持ち合わせていなかったという現実を突きつけられました。

「Webデザイナーは自分のWebサイトを忘れがち」の「日々のWebサイトの更新作業で気が付いた」でも書いたのですが、自分の中の感覚としてWebサイトは依頼者が更新しやすく設計し、制作しているつもりでした。

もちろん、このWebサイトも制作案件と同じレベルで制作していましたが、定期的に更新作業を始めるとどことなく使いにくさを感じ始めました。例えば、HTMLタグを書くことに何も感じていなかったはずなのに、WordPressのエディタ上だとなぜかHTMLタグを書きたくないと感じることがありました。

これまでも依頼者からWordPressなどのCMSを利用したWebサイトで「更新する際にここがすごく不便」と言われたことはほとんどありませんでした。しかし、依頼者の多くはどことなく使いにくいと感じていても「CMSとはこういうものなのだろう」と判断しているか、または僕に相談すると作業費用が発生すると感じて、何も言わずに利用している可能性は否定できません。

僕が作業に感じる不満の1つ1つは本当にちょっとしたレベルのものですが、自分自身でWebサイトを運営するようになり、制作をしているだけでは感じ取れない机上の空論が多分にあったと猛省し、今後の制作作業にしっかりと反映していきたいと考えています。

閲覧数がどの程度増えると考えていたのか

僕がブログを書くことでWebサイトの閲覧数がどのぐらい増えると考えていたのかというと「ブログを100点程度書けば、ブログ記事を1日1人が見るとして50PVは無理でも30PV程度は増えるはず」と、そんな安易な感じに考えていました。

なお「PV」とは「Page View(ページビュー)」の略称で、Webサイトの各ページの閲覧された回数を数を表し、Webサイトの集客のための指標として利用されます。ただ、1人の閲覧者が同一ページを5回閲覧した場合でもPVは「5」となるため、セッション数やユーザ数ほど重要視されていません。

閲覧数を想定したWebサイトではなかった

そもそも、このWebサイトは「僕がブログを書き始めた理由」でも書きましたが、「3050grafix」が実在する個人事業主であることを証明する存在として、名刺交換した方やメールでやり取りをしている方が閲覧することのみを想定していました。

そのため長年、Webサイトには屋号や所在地ぐらいしか掲載されておらず、日々のPVは多くても5PV以下が当たり前になっていました。そして、今思うと、閲覧者の多くは人間ではなくインターネットの世界を動き回る様々なボットたちだったのではないかとも感じています。

また、僕が仕事で制作している企業サイトは一定の閲覧数があります。これは、企業サイトの多くが、会社概要や事業内容などのページで一定の閲覧数が確保できることが大きな要因ですが、Webサイトの運用に明るくない僕は「しっかりと更新作業をすれば閲覧数は増加する」と安直に受け止めていました。

ブログを書き続けても閲覧数は増えなかった

ブログを書き始めて以降、決してWebサイトの閲覧数が増えなかったわけではありませんが、「どれぐらい増えると考えていたのか」でも述べたように、ブログを1つ書くごとに閲覧者が1人増え、ブログ数が100点になる頃には1日の閲覧数が100PVは無理でも50PV程度になるはずと思惑を巡らせていました。

2024年8月にブログを書き始めて以降、Webサイトの閲覧数は100PVを超える日もあれば、8PVの日もあります。

ブログを書き始める前の1日の閲覧数が5PV以下だったことを比べると大幅な向上ですが、それなりに満遍なく見られると期待していたブログは、当初の予測とは全く異なり、よく見られている記事とほぼ見られていない記事のように二極化しています。

しかし、ここまでの経験は「とりあえずブログを書く」という行動を1年近く続けてきたからこそ得られた経験であり、これはこれで僕にとって有意義なものになったと感じています。

それでもブログを書き続ける

繰り返しになりますが、僕がブログを書くのは数年後の自分のために、今の僕の考えていることを視覚化しておくという目的があります。

また「アウトプットを忘れてしまうかも」でも書いたように、近い将来、AIが何でも教えてくれる時代になったとしても、インターネットの本当の力は集合知だと信じているからこそ、僕の疑問や経験が誰かのために役に立つ可能性を信じて、「PCトラブルから奇跡の生還」やONUとルータの顛末を「使えているからまぁいいか」などのブログを書いてきました。

しかし、ブログとして誰でも閲覧できる場所に掲載する以上、1人でも多くの人に読んでもらいたいという気持ちが全くないとは言い切れません。そういう思いを抱えながら僕はこれからもブログを書き続けるはずです。

最後に

そして、なによりブログを書き始めて実感したことの1つに「AIの人間のように振る舞う違和感の原因はなんだろう」となんとなく浮かんだ考えを必死でまとめて自分では渾身の出来と感じているブログにはほぼアクセスがないのに、「ゲームで筋トレを始めました」のような軽いノリで書いたブログには一定のアクセスがあることでした。

つまり、閲覧数の多いブログを狙って書こうと思ってもそんなことはまず無理で、また何気なく書いたブログが意図せず「Google Discover」に掲載されて「Google砲」と呼ばれる現象を体験することもあります。

どんなに頑張っても狙って書けないのであれば、常に一定の閲覧数が確保できる「当たりブログ」を引き寄せるために、これからも様々なことにアンテナを張り、ネタを探して、ブログを書くことを楽しんでいこうと考えています。

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3050grafix

2004年よりWebサイト制作に携わり、2010年から山口県山口市で、Webサイトの制作や更新を専門とする個人事業主として制作業務を行なっております。

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