2020年に新型コロナウイルスの世界的流行により移動、外出が大幅に制限されました。

とはいえ、感染状況が収束するまで自宅内で閉じこもっているわけにもいかず、人間同士の一定の距離が楽しめるアクティビティとして、アウトドアやキャンプが注目されるようになり「キャンプブーム」と呼ばれる現象が起きたように感じています。

2024年のキャンプブームは落ち着きを取り戻しつつあるようですが、キャンプをする人が減ったのではなく「キャンプ」という趣味がある程度、定着したと言えるのかもしれません。

今がキャンプを始める良いタイミング

2020年からのキャンプブーム期間は、どのキャンプ場もキャンプサイトは予約が取れない状態で、いざ、予約が取れてもキャンプ場は人で溢れ、感染リスクを考えて、自分のテントの近くにいる時以外はマスクをつけて移動するような状況が続いていました。

また、キャンプサイトに空きがない状態だと、隣同士の会話が聞こえてきたり、キャンプ場が指定する就寝時間を過ぎてもいつまでも騒がしかったり、自然の中でゆっくり過ごすためにキャンプに来たのに、周囲に気を使って過ごすことになり、何かと落ち着かない印象でした。

現在、キャンプブームが落ち着いたことで、隣同士のキャンプサイトが少なくなり、夜も静かに過ごせるようになりました。

キャンプを始めるために必要なキャンプギア

最近は「キャンプ道具」「キャンプ用品」と呼ばずに「キャンプギア」と呼ぶことが一般的になりつつあるため、このブログではキャンプギアと表現します。

まず、キャンプを始めるにはテント、タープ、ペグ、寝袋(シュラフ)、クーラーボックス、シェラカップなどの調理器具など多種多様なキャンプギアが必要になります。

キャンプを始めるために最低限必要なキャンプギアは、

  • テント
  • 寝袋(シュラフ)、マット
  • 照明器具
  • 調理器具、食器類
  • 防寒具
  • クーラーボックス
  • テーブル、椅子

これらに加えて、

  • タープ
  • ハンマー、ゴム製ハンマー
  • 防虫スプレー、蚊取り線香
  • ポータブル電源、モバイルバッテリー

などがあると、なにかと便利です。

テントには色々な種類がある

テントといっても、ドームテント、ワンポールテント、かまぼこ型テント、ロッジ型テント、ワンタッチテントなど用途、使用する人数などによって、様々な種類のテントがあります。

居住性を考えるとツールームテント、トンネルテント(かまぼこ型)、ロッジ型テントがお勧めですが、比較的高額な製品が多く、設営には慣れが必要で、キャンプ初心者の場合は1人で設営できない可能性があります。

ただ、最近はキャンプギアの製造会社のWebサイトや、キャンプ専用の動画配信者などがYouTubeで設営方法で解説していることが多く、事前に確認しておくことをお勧めします。

寝袋やマットは結構大事

最近は「寝袋」ではなく「シュラフ」と呼ばれることも多いようですが…寝袋は快適な睡眠のために重要ですが、地面からの冷気を防いでくれるマット、エアーマットもかなり重要だと考えます。

真夏でもキャンプ場の朝夕は冷えることがあり、地面からの冷気に晒されると身体が冷え、また、直に寝袋を敷いて寝ると全身が痛くなります。

その結果、快適な睡眠が阻害され、楽しいキャンプどころでなくなります。そのため、マットの利用を強くお勧めします。マットは様々な種類がありますが、キャップを開けて放置しておけば自然に空気が入りパンパンに膨らむタイプがお勧めです。

照明器具について

照明器具として代表されるのはランタンだと思いますが、ランタンには主にLED、ガス、灯油、ガソリンの4種類があります。テント内で燃焼系ランタンを使用すると一酸化炭素中毒が発生するリスクがあるため、LEDランタンをお勧めします。

LEDランタンの使用中はバッテリーの残量が気になりますが、AC電源が使えるキャンプサイトを利用すれば充電しながら利用できるため、バッテリーが切れる心配がありません。

あると便利なもの

キャンプ中に「持ってこればよかった」と感じるものの中に、ゴム製ハンマー、蚊取り線香、モバイルバッテリーがあります。

キャンプ場の地面は硬いことが多く、テントの設営時にペグが刺さりにくい事があります。そんな時に、ゴム製ハンマーがあればペグを深くまで刺すことができるため、テントの風に対する耐性がより強化されます。

AC電源が使えるキャンプサイトによっても容量に制限などによって、複数の電化製品が利用できない場合があります。特に秋から冬にかけてのキャンプの場合は、容量をオーバーしかねません。容量オーバーを防ぎつつ、LEDランタン、スマートフォンなどが充電するためにポータブル電源、モバイルバッテリーの利用をお勧めします。

大容量のポータブル電源は比較的高額になるため、1泊2日のキャンプの場合、LEDランタン、スマートフォンの充電であればモバイルバッテリーでも問題ありません。必ず、キャンプに行く前にモバイルバッテリーの充電量を確認しておきましょう。

キャンプギアを揃える

キャンプギアをしっかり揃えようとすると20万円以上かかることがあります。3、4人用のテントなどは高額で思い切った買い物になりますが、実際に使ってみると「ここが使いにくかった」「ここが不便だった」と気がつくことがあります。

キャンプ場によってはテント、タープ、寝袋、毛布、BBQセットなどキャンプに必要なキャンプギアのレンタルを行なっている場合があり、全てレンタルにすれば、ほぼ手ぶらでキャンプ場に行く事ができます。

キャンプ場によって価格は異なりますが、5人用テントが3,000円程度でレンタルできる事があり、まずはキャンプギアをレンタルする、またはリサイクルショップなどで格安のキャンプギアを購入することで、キャンプを始めるための初期費用を抑える事ができます。

なお、キャンプギアのレンタルを利用する場合は、事前にキャンプ場のWebサイトなどで確認をした上で、予約の際にも必ず確認するように心がけてください。

思っているほど自然の中でゆっくりできない

キャンプ場で過ごことは思っている以上に忙しいです。

  1. キャンプ場に到着
  2. テント、キャンプサイトの設営
  3. 食事の準備、片付け
  4. シャワー、歯磨き、寝る準備

と、やる事が次々にやってきます。

そして、キャンプを始めようとワクワクしながら「自然の中でコーヒーが飲みたい」「BBQがしたい」「マシュマロを焼きたい」と色々考えると思いますが、それにより荷物がどんどん増えることになります。

2人でのキャンプであればセダンタイプの車でも荷物は乗りますが、家族など4人程度でのキャンプとなるとミニバンでも荷物が積みきれない場合があります。特に秋から冬にかけてのキャンプでは暖房器具、防寒具、毛布に加えて、焚き火用の薪などで荷物が大幅に増加します。

1度のキャンプでやりたい事を全部やろうとすると、食材、道具などの荷物が増えるだけでなく、キャンプ場での準備、片付けなどの負担が増加します。

やりたい事を詰め込みすぎず、事前準備の負担、荷物量を減らすため、薪はキャンプ場で買う、夕食はカップ麺、レトルトカレーにするなども想定しておくと負担軽減につながります。

まとめ

2020年から数年間続いた空前のキャンプブームは「キャンプへの注目が集まった」というよりは「感染リスクを防ぎつつ外で遊びたい!」との感情が優先された結果ではないかと感じています。

また、キャンプ中は自然の中で椅子に座ってゆっくりコーヒーを飲めるわけではなく、想像以上にやることが多いです。そして、夏はただただ暑く、冬はただただ寒いという苦行のような感じになりがちです。

そのため、キャンプブームに乗ってキャンプを始めてみたものの「やってみたけど全然楽しくない」「BBQだけやりたかった」と感じて、その後、キャンプに行かなくなった方も一定数いると感じています。

キャンプ中はやりたい事が多いとはいっても、日常生活に比べるとゆっくりとした時間を過ごす事ができますが、ゆっくり過ごす以上にやる事が多いと理解しておく事が大切になります。キャンプは事前準備を怠らず、限られた時間の中で楽しめる内容にすることで、普段の生活にはない非日常を楽しむ事ができます。

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2004年よりWebサイト制作に携わり、2010年から山口県山口市にて、Webサイトの制作、更新を専門とする個人事業主として制作業務を行なっております。

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