筋トレと言っても、Nintendo Switchの「リングフィットアドベンチャー」で遊んでいるだけですが、3ヶ月ほど前に遊び始めて1年目を迎え、1ヶ月ほど前に400日目を達成しました。

なんと!400日目達成時はミブリさんから花吹雪の祝福はありませんでした。500日目にお祝いがあることを期待します…
この1年間はリングフィットアドベンチャーで遊ぶ以外の運動や食事制限は一切していないため、目に見えて筋肉がムキムキになったり、体重が減ったりすることはなく、見た目の変化もほとんどありません。
ただ、地区の草刈りや海岸清掃、地域の祭りの手伝いで6時間以上座れない状況でも、翌日に筋肉痛で苦しむということはほぼなくなくなったため、生活に必要な最低限の筋肉は維持できているように感じます。
また、ご老体の発言なのでなんとも怪しいですが、近所の仲の良いご老体からは「最近痩せた?」と聞かれることが増えたので、体重は全く変化はないものの、プルプルだった腕周りが少しは引き締まったのかもしれません。
ついにレベル999に到達した
僕は在宅の個人事業主のため時間が比較的自由に使えることで、毎食後の適度な運動と称して、毎日のように遊び続けてきました。

2024年11月に全てのコースの達成率が100%の状態でフィットネスマスター(3週目)をクリアしたこともあり、若干のモチベーションの低下はありましたが、その後もなんとか気持ちを持ち直し、2025年6月末についにレベル999になりました。
レベルアップがある程度計算できた
フィットネスマスターをクリアした2024年11月の時点でのレベルは500前後でしたが、ある程度のレベルに達するとレベルが1つ上がるために必要な経験値が「10000」に固定されます。
そのため、その時点でレベル999までに必要な経験値は「4990000」と計算できました。
1回のプレイで獲得できる経験値は、敵とのバトルで8000から12000程度、コース内を走っている時もスクワットをしている時もリングコンを押し込み続け、塵も積もればの精神で経験値を集め続けて7000程度でした。
それを毎食後するので、平均すると1日でレベルが3から5程度レベルアップするので、月に70から90程度のレベルアップになりました。
当初の予定では、フィットネスマスターをクリア後に5ヶ月程度でレベル999に到達するはずでしたが、新年などに何かと理由を付けてサボったことも影響して、レベル999まで7ヶ月程度を要しました。
遊び方に自分なりのルールがあった
リングフィットアドベンチャーはゲームとはいえ、体を動かすゲームで、健康維持の運動として飽きることなく少しでも長く遊ぶために、
- 可能な限り、毎食後に遊ぶ
- 可能な限り、1回のプレイで消費カロリーが60kcal、またはゲーム内のプレイ時間で15分以上遊ぶ
- 食事制限はしない
- 週末はしっかりとサボる
- レベル999までは続ける
という自分なりの緩いルールを設定しました。
しかし、どうもレベルが800を超えて999が見え始めたあたりから「レベルを999にする」「1回で15分以上は遊ぶ」という本来は長く遊ぶためのルールに囚われ過ぎて、ある種の義務のようになっていた気がします。
僕は褒められて伸びるタイプ
ゲームの進行役のミブリさんはスキルの回数が一定数に達するたびに花火を打ち上げてお祝いをしてくれるため、遊び始めた頃は毎回のように花火が打ち上げてくれます。
ただ、ミブリさんはいつまでもお祝いしてくれるわけではなく、スキルの回数が10000回に達した以降は、上限の99999回に到達してもお祝いをしてくれません。
また、スキルの回数以外にゲームで遊んだ日数の100日を迎えるごとに「100日目突破です」「200日目突破です」「300日目突破です」と紙吹雪を投げてお祝いしてくれます。
フィットネスマスターをクリアする頃にはミブリさんにお祝いしてもらえる回数が激減します。
褒められて伸びるタイプの僕は、褒めてくれる相手がゲームの進行役であっても褒めてもらいたくて、週末はしっかりとサボることをすっかり忘れ、週末でも外出をしない日は1日3セットしっかりと遊んでいました。
消費カロリーの数字に囚われていた
ゲームを始めた頃は「1回のプレイで消費カロリーが60kcal、またはゲーム内のプレイ時間で15分以上遊ぶ」というルールでしたが、これは筋肉痛で体を動かすのが辛かったこともあり、かなり緩いものでした。
そこで、ゲームに慣れたエクストラフィットネス(2周目)の中盤ぐらいから、1回のプレイで90kcal程度を目標にして、1日の消費カロリーを270kcal程度としていました。

それが、1日でも早くレベル999に到達しようという気持ちが強くなり、次第に1日で300kcal以上を消費することが目標になっていました。
その結果、延々とフィットネスマスターの最終ワールドの「フィットネスマスターLv392」に入り浸る状態が数ヶ月続きました。
走る距離が長めのコースを中心に遊ぶことが増え、黒色の強い敵ばかりを相手にして、敵1体にしか攻撃できないスキルを中心に、合間に回復スキルも取り入れ、消費カロリーと経験値の獲得を優先した結果、毎食後45分近くプレイしていることもありました。
しかも、それを1日3セットするため、1日で2時間以上もリングフィットアドベンチャーで遊ぶことになりますが、「レベル999にするぞ!」という思いが優先されたことでモチベーションは比較的高めに維持できていました。
しかし、レベル999になった瞬間に、完全に予想通りの燃え尽き症候群というか、ゲームへの猛烈な飽きに襲われました。
リングフィットアドベンチャーを止めようと考えた
その後、数日程度ゲームから離れて様子を見つつ、リングフィットアドベンチャーに完全に飽きてしまうぐらいなら、リングフィットアドベンチャーから離れて、ポケモンgoをきっかけに始めたウォーキングを再開することも考えました。
ただ、ウォーキングと異なり、リングフィットアドベンチャーは雨の日でも遊べる利便性と、この時点では、「レベルを999にする」とともに考えた「全てのアイテムを99個にする」という目標があり、ひたすらコースで入手できる素材が2倍になる効果がある「キャベツのソイポタージュ」を飲みながら素材集めに没頭していました。
そのため、これまで1年間、頑張って続けてきたことで身についた生活に必要な最低限の筋肉と、集め続けた素材が無駄になるかもしれないというある種のサンクコスト(埋没費用)が気になってなんとか続けられる方法を考えることにしました。
リングフィットアドベンチャーはRPGゲーム
リングフィットアドベンチャーは運動によって敵を倒すRPGゲームとしての要素があるため、レベルアップするたびに攻撃力と防御力が上がります。
僕は敵に与えるダメージを少しでも抑えるために、フィットネスマスターのクリア後は攻撃力が上がる「チカラドリンク」は飲まずに、また、ウェアは初期装備のワイルドジョガーに着替えていました。
それでも、レベル890の頃にはワールド61の「ウエノ道」や「キタダロード」にいる「青オオケトベル」を倒すのにプランクを13回程度する必要がありましたが、レベル999になると10回程度で倒せるようになりました。

結果としてレベルが上がるとスキルの回数が減るため、消費カロリーも減るという問題がありました。そこで、ずっと利用を避けていた「敵を倒したあとでも運動を続けられる」という設定に変更しました。
毎食後の遊び方を調整
設定の変更により、消費カロリーの激減を防ぐことができたため、プレイで2つのコースで遊ぶというなんとなくのルールを1つのコースで遊ぶように変更しました。
1回のプレイでの消費カロリーはコースに出現する敵の数と使用するスキルが大きく影響します。コース内に敵が5体しか出現しない場合もあれば、8体以上出現する場合もあります。
敵が5体程度出現する場合の消費カロリーは50から60kcal程度になりますが、8体程度が登場する場合の消費カロリーは100kcalを超えることもあります。
朝食後や昼食後は敵が多いコース、夕食後や繁忙期は敵が少ないコースを選びながら、消費カロリーを維持しつつ、ゲームに飽きないように調整しています。
苦行の宝石集め

リングフィットアドベンチャーの世界には敵を倒すことでしか入手できない「オーパール」「エメラルラ」などの宝石がありますが、これらはコースで入手できる素材が2倍になる効果がある「キャベツのソイポタージュ」を飲んでも反映されません。
宝石は敵からしか入手できない上に、敵を倒せば毎回手に入るというものでもなく、いつ出るとも分からない宝石を敵が落とす事を期待して、ひたすら敵と戦うしかありません。
ただ、「敵を倒したあとでも運動を続けられる」という設定に変更したことで、スキルを1、2回使えば倒せる敵が多いメイン(1周目)やエクストラフィットネス(2周目)もウロウロできるようになったのは、ちょっとした発見がありました。
実績解除を失ったゲームを続けるために
とはいえ、ゲームとしての達成感はもうありません。全ての称号は集めていないとしても90%以上の称号を集め、各コース、各コース内のイベント、図鑑は達成しました。
あとは、日々の消費カロリーや走った距離を積み上げたり、まだ残っている称号を集めたり、10000回未満のスキルに挑戦して、ミブリさんに褒めてもらうぐらいしかありません。
達成感を得られる「実績解除(アチーブメント)」がほとんど残っていないゲームを継続するためのモチベーションをどうやって維持していくかがなかなかの悩みどころです。
最後に
今のリングフィットアドベンチャーには「コースをクリアする」「実績を解除する」「新しいステージを解放する」というゲームとしての面白さはほとんどありません。
オシャレなデザイナーはこの世界にはたくさんいるはずですが、僕が携わるデザイン業はオシャレな業態ではなく、ともすれば、1日の大半を椅子に座り、肩を前に出し気味に、PCとにらめっこを続ける見るからに不健康な仕事です。
毎食後のリングフィットアドベンチャー程度の運動であっても、健体康心や医食同源として考えるなら、決して無駄ではないようにも感じています。少なくとも何もしないよりは効果はあるはずです…あるはずだと信じたい!
ゲームを始めた頃のモチベーションが戻ってくるとは言い難く、いつまで続くか分かりませんが、それでも毎日続けていれば、サンクコストを気にすることなく、毎日の歯磨きのように生活の一部になるかもしれません。

今しばらくは頑張りたいと思います。


