デジタルネイティブ世代の子供たちとはいえ、昨今のSNSなど、インターネットを取り巻く現状を踏まえると「子供たちにスマートフォンを持たせるのは高校生からでも良いのでは?」と考えていました。
ただ、毎日のように子供たちから「〇〇君はスマホを持ってるんだって」「〇〇君と〇〇君はLINEで遊ぶ約束をしているんだって」と聞かされると「今の時代の人間関係の構築方法を考えるとスマホは必須なのか?」と悩む様になり…
そこで、普段から積極的に勉強なんてしないから大丈夫だろうと、「期末テストの合計点が◯◯◯点以上ならスマホの購入を考える」と条件を提示してみたところ、今までになくテスト勉強に励み、親が提示した合計点を超える程度に頑張ったので、家族会議の結果、スマートフォンを購入することにしました。
スマートフォンの機種について
まず、悩んだのがスマートフォンの機種です。
長男は「スマートフォンが持てるならなんでも…」という感じでしたが、次男は「かっこいい感じがする!」と「iPhone」に憧れていましたが、「大切に使うかも怪しいのに、初めてのスマートフォンにiPhoneは贅沢だ!」と却下し、現時点で、7年間のアップデートが保証されている「Google Pixel 8a」を選択しました。
「Google ファミリーリンク」について
親として子供たちの「自由」を侵害するつもりはなく、徹底管理したいわけでもなく、それでも、10年以上、大切に育てた我が子がスマートフォンが要因であっさり死なれては困るので、子供の自尊心と保護のギリギリのラインを模索しつつ、「Google ファミリーリンク」を導入することにしました。
スマートフォンを購入する数週間前から「Google ファミリーリンク」の仕様、機能、設定を調べまくり、購入後の数日間は設定に明け暮れました。
「Google ファミリーリンク」とは、Googleが提供するペアレンタルコントロールサービスで、子供が18歳になるまで、親が子供のスマートフォンへのアプリのインストール制限、GPSによる位置情報の取得、就寝時間の設定などが行えます。
とはいえ、我が家では
- 1日のスマートフォンの利用時間は4時間まで
- 21時以降はスマートフォンを触らない
- 寝室にスマートフォンを持ち込まない
- 1つのアプリを2時間以上利用しない
とのルールを基本として、「今日は決められた時間を利用したから触るな!」ではなく、家事の手伝いと引き換えに「10分だけ延長してほしい」など、子供からの交渉の余地を残すことで、「親に管理、監視されている」が生まれにくい環境を心がけています。
夏休みのある日、次男が「気がついたら2時間もYouTubeを見ていた!怖いから触れないようにアプリをブロックして!」と僕に頼んできました。これに応える形で、僕は「Google ファミリーリンク」の設定を調整しました。
このエピソードから、子供たちが自分たちのデジタルライフを、自分たちなりに管理しようと感じ取ることができ、親としても安心しました。
家族でスマートフォンを持ったことでちょっとした変化
妻と僕は、2016年8月から「ポケモンgo」で遊んでいますが、決してガチ勢というわけではなく、たまに課金をして、「数ヶ月間遊び続ける」「数ヶ月全く触らなくなる」「数ヶ月間遊び続ける」「数ヶ月全く触らなくなる」のような感じで、基本的にソロプレイのため、星1以外のレイドバトルも挑戦せずにのんびりと遊んでいました。
子供たちが自分専用のスマートフォンを持ち、「ポケモンgo」を始めたことで、4人体勢になり、今までなら「挑戦したくても、人も集まらないだろうし…」と諦めていた、星5のレイドバトルにも挑戦できるようになりました。
ポケモン図鑑がほとんど埋まっていない子供たちが、図鑑を埋めたいと、コミュニティデイ、レイドアワーなどにも「挑戦しよう!」と誘ってくれるため、家族4人で自宅の近所のジムまで散歩するようになりました。
また、外出時にすぐに迷子になる子供たちでしたが、家族用のLINEグループですぐに連絡が取れ、もし、LINEグループで既読が付かない場合でも、「Google ファミリーリンク」を介して子供たちの位置情報を取得できるようになったことは、外出時の子供が見えない範囲にいなくなった場合の負担の軽減になりました。
日々変化するデジタル環境と、子供たちの自尊心を尊重しつつ、スマートフォンの使い方にバランスを取りつつ、見守っていきたいと思います。